院内感染防止策について
新型コロナウイルス感染症に関する対応について
感染防止策の主な取り組み
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当院では院内感染予防策を強化して診療を行っております。

- 受付には防御シート、アルコール消毒を設置しております
- スタッフは全員、フェイスシールドを着用しております
- 3方位に窓があり、十分な換気を実施しております
- 医療用空気清浄機を天井に設置しております
- 治療では、口腔外吸引装置を使用し、院内をクリーンな空気に保っています

患者さまへのご協力のお願い
患者様においては、発熱やのどの痛み、せき、息切れ、強いだるさ(倦怠感)などの症状がある方や、新型コロナウイルスの感染が疑われる方は、歯科医院を受診する前に、必ず最寄りの相談センターや医療機関で指示を受けていただきますよう、お願いしております。
また、ご来院の際は、受付のアルコール消毒をご利用ください。感染拡大防止対策に、ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。
歯科治療の受診について
歯科治療の受診について、ご心配ごとがある方は歯科医院へご相談ください。治療の緊急性については、患者さんお一人おひとりの状況によってことなります。

- 歯の痛みや歯ぐきの腫れなどを放置すると重症化や全身へ影響を及ぼすことがあります。
- 歯周病などの定期メンテナンスを怠ることで、口腔衛生状態の低下で誤嚥性肺炎などが生じることが懸念されます。
- 入れ歯を装着せずに、噛めない状況が続くことは、全身の健康を損ないます。
皆様の全身の健康を守るためにも、自己判断せずまずはお電話でお気軽にご相談ください。当院では、症状をお伺いして受診のタイミングをご案内しています。
歯科治療の現場では、歯科医療機関として普段から感染予防には十分注意しております。さらに現在は、新型コロナウイルス感染症に対応した「飛沫感染」「接触感染」の防止策を講じながら診療にあたります。
感染症予防とお口のケアの関連性
お口を清潔に保つには、歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔ケアと自分で行うセルフケアの2つが大事です。お口のケアと肺炎やインフルエンザ発症の関連性については、いくつかの研究結果が報告されています。

誤嚥性肺炎とお口のケア
誤嚥性肺炎とお⼝のケアについては、11 箇所の特別養護⽼⼈ホームで、看護師または介護者による毎⾷後の⻭みがきと殺菌剤を⽤いてお⼝を漱ぐことに加え、週 1 回の⻭科医師もしくは⻭科衛⽣⼠による専⾨的な⼝腔清掃を⾏うことで、発熱および肺炎の発症率が下がったという報告があります
【引⽤⽂献】Yoneyama T et al., Oral care and pneumonia, Lancet, 1999, 354, 515/⽶⼭ら, ⼝腔ケアと誤嚥性肺炎予防, ⽼年⻭学, 2001, 16, 3-13
インフルエンザとお口のケア
インフルエンザとお口のケアについても報告があります。インフルエンザウイルスは 「ノイラミニダーゼ(NA)」という酵素を介して増殖します。デイケアに通う要介護高齢者に対して、歯科衛生士による口腔清掃を中心とした6ヶ月にわたる専門的な口腔ケアを行ったところ、非実施群に比べてインフルエンザの発症が減少し、また酵素NA活性を有意に減少させたという報告があります。
【引⽤⽂献】奥田,高齢者の静かなる暗殺者:口腔内バイオフィルムとの戦い, 老年私学, 2009, 24
毎日の歯磨き、それから歯科医院の定期的な健診を行い、感染症に負けない健康なお口を保ちましょう。